瀬戸内産にこだわった、買い物が楽しくなるホテルショップ

「無個性でどこにでもある今の品揃えでは、店舗を綺麗にしても売上を上げることはできません。瀬戸内産に徹底的にこだわり、瀬戸内圏内だけで、商品ラインナップを構成してください。」
方向性を検討する最初のブレインストーミングで、私たちはこんな依頼をしました。

どんなに内装が素敵でも、欲しくなる商品がなければ、そして商品が素敵にみえなければ、購入につながらないからです。

改装前は、無個性の一般的な土産物店の品揃えのショップでした。
100坪の広いスペースを持て余し、商品が目に入らない陳列方法も課題で、ピーク時の1/3程度まで売上が減少していました。

私たちが目指したのは、駅や空港に行かずとも瀬戸内ならではのお土産が買える店舗。

店舗のネーミングをストレートに、「瀬戸内づくし」と提案。
美味しものが詰まった宝船をイメージする　ロゴのデザインを開発しました。

インテリアも瀬戸内、そして海を感じるデザインに。藍色／インディゴブルーをキーカラーとし、和を感じるウッドそして、カウンターには特産の牡蠣殻を混ぜ込みました。

VMDビジュアルマーチャンダイジングという概念があります。
アパレル業界でよく聞きますが、店舗や商品の魅力を視覚的に伝えることで、顧客に興味を持たれやすくなるのはもちろん、顧客の導線を考えた店内レイアウトを組めば、滞在時間も長くなります。結果的に、顧客はより多くの商品に触れ、売上向上を期待できます。今回、伊勢丹を長く手がけるメンバーと、VMDの手法を用い売り場を構成しました。

店舗入り口には、旬のお土産を並べ楽しさを感じる、”Today’s 瀬戸内”。
中央には、百貨店の平場のような”Close up 瀬戸内”と名付けたセレクトショップエリアを用意、
商品、陳列、空間が一体となりVMDを展開することで、客単価の向上と目標以上の売上を実現しました。

サービス内容：ブランド戦略／インテリアデザイン／顧客体験デザイン／VMD（ビジュアルマーチャンダイジング）／家具デザイン／コンセプト・ネーミング／ロゴデザイン／照明デザイン

設計チーム
内装・VMD：teamSTAR®️
Creative Director 佐竹永太郎 (STAR)
Main Designer 伊藤亮平 (Commerce Design Center)
Graphic Designer 奥瀬麻実子（Clip）
Sub Designer 奥原香菜 (STAR)
Support 蒲原康平 (Commerce Design Center)

照明デザイン：安原正樹（Plus y）


商品構成：Concepter 齋藤友紀子（鈴木商会）

施工：株）リフレホーム