標高1000m 霧氷と絶景の山頂カフェ

煌めく夜景で有名な函館にもう一つの観光拠点を希望される地元自治体からの要請もあり、南北海道の新たな観光スポットとして計画されました。日本最長クラスを誇る3,319mのゴンドラでのロングライド、４kmのロングランで有名な函館七飯スノーパーク。滑る楽しみだけでなく、素晴らしい景観のなかでシーズン問わず特別な時間を過ごしていただきたいというおもいから、ゴンドラをつかってアクセスする、山頂というスペシャルロケーションのカフェとしてデザインしました。
小さなカフェではありますが、標高1000mというロケーションと施工可能期間の短さから難しい建設計画を強いられました。当初はヘリコプターでの資材運搬も計画されましたが、最終的にはキャタピラ付きのキャリアダンプを用いコンクリートの硬化時間内で建設地に到着できる登坂可能な斜度でのルートを設定しました。雪が降ると建設機械がおろせなくなるため、１日でも早い竣工が求められました。雨が降ると数日はキャリアダンプの登攀が不可能となるため、施工計画を都度組み直しながらゴンドラを資材および人材運搬として活用し、施工会社の協力のものと４ヶ月の短工期での施工を実現しました。

サービス内容：建築設計監理／サインデザイン／照明デザイン／家具デザイン／ブランド戦略

設計チーム：佐竹永太郎 /山田慎一郎（山田スタジオ）/小山内博樹［構造］/安原正樹［照明］（plusY）

施工：田端建設